医療法人 清真会 丹野病院 健康コラム

健康コラム


 季節ごとにに注意しなければならない病気や疾患、
 様々な症状の予防と対策について
 ご紹介していきたいと思います。

               内科担当医師 丹野 大

内科担当医 丹野大

飲酒後に多い膵炎(すいえん) 

お酒を飲んだあとに、腹部や背中が痛くなったことはありませんか?
この場合には、膵炎を起こしている可能性が…!
膵炎とは、膵臓の炎症により痛みを起こす病気ですが、病状によっては死に至ることもあります。
慢性膵炎と急性膵炎に大きく分類されますが、
いずれもアルコールの飲みすぎによるものが多いのが特徴です。

【膵炎の原因】
1. アルコール多飲(50%〜60%)
2. 特発性・原因不明のもの(20%)
3. 胆石症が原因のもの(20%)
4. 中性脂肪が高い人(数%)

ほとんどの患者さんは、アルコールを多飲した後に突然の腹痛・背部痛を訴えて来院します。痛みが強いので、心筋梗塞との鑑別も必要となることがあるほどです。膵臓は丁度胃の裏側に位置する横に長い、長さ15cmの臓器です。その役割は、膵液という消化液を分泌する外分泌と、インスリンを分泌し血糖値を調節する内分泌とがあり、あまり知られてはいませんが、身体にとても大事な働きをしているのです。

アルコールを毎日のように大量(日本酒でしたら5合以上)に飲酒していると、膵臓から出る膵液が膵臓自体を溶かしてしまう、自己融解という現象を引き起こし、炎症反応による痛みや発熱を起こすのです。この炎症を繰り返すと、慢性化し徐々に膵臓の細胞が繊維化し、膵臓機能(消化・吸収・血糖の調整…)が悪くなっていきます。そして場合によっては、重症におちいり、他臓器の障害を引き起こし死に至ることもあるのです。

【膵炎の予防、及び治療】
一度障害を受けた膵臓の組織は再生しません。
ですから、お酒を長く楽しみたい人はアルコール量に注意し、
休肝日を1週間に3日は作るようにしましょう。
尚、胆石症や高脂血症の人は内科を受診して早めに治療するようにしましょう。